選択制確定拠出年金_社会保険料

選択制確定拠出年金(401K)で拠出する掛金は給与とはみなされないため、社会保険料・所得税・住民税が低減する場合があります。ここでは実際にどのタイミングで社会保険料が変更されるかを検証します。

 

標準報酬1等級ダウンでは4~6月の定時決定を待つしかない!

1.随時改定は2等級以上ダウンが必要

随時改定は「2等級以上の増減」を3ヶ月平均で測るため、仮に1等級のダウンだけの場合は対象外です。

定時決定を待つことになります。

選択制確定拠出年金_社会保険料

2.遅い場合1年半待たなければ社会保険料が変更されない

定時決定は、4~6月の平均給与で標準報酬の増減を計算します。なお、ここで言う「4月」とは、4月に支給された給与の事を指します。締日ではない事に注意が必要です。

例えば、5月に1等級ダウンする幅で選択制確定拠出年金(401K)に拠出したとします。

しかし、4~6月平均で見ると1等級ダウンにならない場合があります。(4月拠出がないため)

そのため、翌年の定時決定(4~6月)の対象となり、社会保険料のは翌年の9月まで変更されません。

選択制確定拠出年金_社会保険料

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4月の「支給」で拠出した場合

1.社会保険の定時決定は「支給日」基準

選択制確定拠出年金(401K)の導入で社会保険料の変更が生じる場合、「給与支給日」に注意する必要があります。

先に述べたとおり、「4月」とは、4月に支給された給与の事を指すからです。

2.遅くとも3月分給与(4月支給)で掛金拠出を

仮に給与制度が、「末締め翌月15日支払」なら3月に働いた分の給与(4月15日支給)で拠出する必要があります。

これによって初めて、「4~6月での平均給与(標準報酬)」が正しく計算されるわけです。

3.標準報酬月額表をしっかりと確認しましょう

定時決定では標準報酬月額表をしっかりと確認する必要があります。(下表は一例です。地域年度により異なります)

選択制確定拠出年金_社会保険料_ピッチ
場合によっては3000円の拠出で1等級ダウンする場合もあれば、10,000円拠出しても等級が変わらない場合があるからです。

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標準報酬が2等級変わると随時改定

1.随時決定は3ヶ月平均で2等級以上の標準報酬ダウンが条件

定時決定は毎年「4~6月の平均給与」で計算し、その結果が9月に現れるため、社会保険料の改定はかなり先になります。

随時改定の方が即効性が高いと言えます。

2.標準報酬月額表を確認しよう

いくら拠出すれば一気に2等級下がるかを逆算し、その金額を拠出します。

そうすると、4ヶ月目から社会保険料が変更されるわけです。

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労務専門コラム 社会保険料編

>>①社員が入社するとき社会保険料はこう決まる!
>>②社員入社後の社会保険料はこう決まる!
>>③選択制確定拠出年金(401K)と社会保険料
>>④選択制確定拠出年金(401K) いつから社会保険料が下がる?(今このページです)
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【この記事の執筆者】

井ノ上 剛(いのうえ ごう)
◆1975年生 奈良県立畝傍高校卒 / 同志社大学法学部卒
◆社会保険労務士、行政書士、奈良県橿原市議会議員
タスクマン合同法務事務所 代表
 〒542-0066 大阪市中央区瓦屋町3-7-3イースマイルビル
 (電話)06-7739-2538 
(投稿日時点の法制度に基づき執筆しています。)