総務担当者はマイナンバー盗用対策をマニュアル化しよう!

1.家族を装ったマイナンバー盗用

女性「御社で勤務する****の家内です。いつもお世話になっております。」

総務「いつもお世話になっております。どうされましたか?」

女性「実は息子が事故に合い、急きょ入院することになったのですが、健康保険の給付請求用紙にマイナンバーを書く必要があるんです。

主人に言うと、総務へ電話してくれとのことだったのですが分かりますか?」

総務「申し訳ありませんが、マイナンバーを電話口でお伝えすることはできない事になっています。」

女性「だったらどうすればいいんですか!?病院に息子を置いて、マイナンバーを調べに市役所か自宅へ行けっていうんですか!?(怒)」

総務「申し訳ありませんが、こちらではご対応しかねます。そのような法律と社内規定になっています。」

女性「家族全員の生年月日を言いますから、何とか助けてください・・・。お願いします(涙)」

総務「何度も言うようですが、決まりは決まりですのでご対応しかねます。」

 

事故や病気・怪我、急な入院などを装って、マイナンバーを聴取しようとする事件の発生が予測されます。

このような場合に備えるマニュアルを自社で用意すべきでしょう。

大阪の社会保険労務士顧問_マイナンバー

 

2.日本年金機構を装ったマイナンバー盗用

男性「いつもお世話になります。**年金事務所の**と申します。御社に勤務されている吉田**さんの件でお聞きしたいことがあるのですが。」

総務「お世話になります。どのような内容でしょうか?」

男性「提出されている書類と戸籍上で漢字が異なるのです。吉田**さんの「吉」の字は正しくは下が長いのでよいですか?確認のためにマイナンバーも教えてもらえますか?」

総務「何のためにマイナンバーを知りたいのですか?」

男性「マイナンバーで個人の特定をする必要があるのです。」

総務「個人の特定のためなら、住所・氏名・生年月日で突合せできますが??」

男性「法律が変わりまして、マイナンバーでないと正確な個人情報の突合せが出来ないもので・・・」

総務「申し訳ありませんが、当社では電話でマイナンバーをお知らせすることはできません。」

 

行政を装われ、相手方から一定の個人情報を告げられた場合、信用してしまう可能性があります。

そのような場合でも電話口でマイナンバーを知らせることができないと、毅然とした態度で断りましょう。

 

労務専門コラム マイナンバーの章

>>①マイナンバーカード、通知カードって何?
>>②子供や外国籍の人にもマイナンバーが通知されるの?
>>③会社は誰から、何のためにマイナンバーを提出してもらうの?
>>④マイナンバー取得時の「本人確認」って何?
>>⑤会社がマイナンバーを使用・外部提供するときの注意点
>>⑥総務担当者はマイナンバー情報の漏えいに注意を!(今このページです)
>>⑦マイナンバー管理の注意点と廃棄時期
>>⑧会社総務のマイナンバー管理体制を作ろう
>>⑨マイナンバー対応 企業の対応の手順はこうだ!
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【この記事の執筆者】

井ノ上 剛(いのうえ ごう)
◆1975年生 奈良県立畝傍高校卒 / 同志社大学法学部卒
◆社会保険労務士、行政書士、奈良県橿原市議会議員
タスクマン合同法務事務所 代表
 〒542-0066 大阪市中央区瓦屋町3-7-3イースマイルビル
 (電話)06-7739-2538 
(投稿日時点の法制度に基づき執筆しています。)